文 : 鈴木玲子
Sat.16.Feb.2013
今回は、ギリシャ料理の「タラモサラータ」のお話。日本では、あまり馴染みがないのですが、きっと気に入って頂けると思います。
港町神戸は六甲の山並みと海にはさまれた明るく、ちょっとエキゾチックな街です。そんな街に「グリークヴィレッジ」というギリシャ料理の店がありました。「タラモサラータ」と私の出会いは、この店での事。オードブルとして出てきた、ほんのりピンクのペースト。口の中でプチプチという、何だか知ってる様で知らない様な感触。ギリシャ人のオーナーにたずねてみると、それは「タラコ」でした。
パンにつけても良し、キュウリやセロリにつけても良し、すっかりファンになってしまった私は作り方も教えてもらいました。それは難しいものではないのですが、面倒くさがり屋の私は、もっと簡単にしてしまい、「オケラ」どころか「ミミズ」でも作れる物にしました。これが結構、評判が良くって、たまにライブの差し入れで持って行ったりもするのですが、喜んでもらっています。さぁ、レシピです。
「ミミズでも作れるタラモサラータもどき」
タラコ(辛子明太子でも良し) 1腹80g
マヨネーズ 30g
レモン汁 小さじ3杯
オリーブオイル 小さじ1杯
きざみニンニク 小さじ1杯
すりおろしタマネギ 少量
コショー 少々
タラコは薄皮をはがし、ほぐします。きざみニンニクは瓶詰めでスーパーで売っています。タマネギを入れる事で、味が締まります。これらをよく混ぜ合わせて、1、2時間そのまま置いておけば、味が落ち着きます。本物の「タラモサラータ」は、マッシュドポテトや食パンを入れるのですが、私はマヨネーズで代用します。これで、ずい分と手間が省けます。
さて、ギリシャでは「タラモサラータ」には「レツィーナ」という白ワインを合わせます。このワインには松ヤニが入っていて、ちょっと特殊な味わいですが、呑み慣れるとくせになります。又、「ウゾ」もいいです。お水を入れると白くにごるアニスの香りの強いあのお酒。ビールでも焼酎でも何にでも合いますので、一度お試しあれ。
カンパイ! ではギリシャ語でも、ヤサス!