文 : 鈴木淳史

鈴木淳史

鈴木淳史

すずきあつし●36歳のライター。愉快なオカン(鈴木玲子(67))と芦屋で暮らす。「ミドリのアルバムライナーノーツを妄想で書け!」といったレコード会社の無茶ぶりにも、何とか対応できるタイプ。『 鈴木淳史の「ブログでも書いたら」と東京の偉い人に言われたので書いてみますブログ』執筆中。twitterも@suzudama14で登録中。2009年から、ライブイベント「SUZUDAMA~鈴木魂~」(5年目6回のイベント)も開催中。今春より、ABCラジオ毎週火曜夜10時~深夜1時『よなよな~なにわ筋カルチャーBOYZ~』でパーソナリティー兼務構成作家を担当。

Wed.10.Oct.2012

ラーメン!つけ麺!実母そうめん!

 前回のコラムで書かせて頂いた、10月5日(金)梅田クラブクアトロの『SUZUDAMA’12~鈴木魂~ 新座長襲名公演』が無事に終わりました。

イベントの成り立ちに関しては、前回を参考にして頂くとして、今回は、いわゆる楽屋裏について書いてみましょう。

SCOOBIE DO(名誉座長)、四星球(新座長)、N’夙川BOYS(見届け人)という3組の演者の皆様、清水音泉を始めとするスタッフの皆様、梅田クラブクアトロの皆様、これから表舞台の素敵なレビューを書いて頂くであろう各媒体の皆様(宣伝もありがとうございました)、そして600名を越えるお客様、本当に感謝しています。

さて楽屋裏ですが…、まず個人的に、このイベントの特徴と言えるのが、差し入れなどのケータリングの多さ。

それは僕が大の食いしん坊だからというのがありますし、戦の前、戦の後は腹ごしらえをしてもらいたいと思っています。

僕のイベントに関しては、演者とスタッフの皆様に食べ物でひもじい想いをさせたくないですから。

かと言って、僕は大財閥の息子ではないですので、お金にモノをいわせて、何万や何兆の食事を用意する事はできません。

そこで知恵を絞り、思いっきし脛を齧ってみました。

そうです、毎年鈴木魂の基本的なケータリングを用意するのは、「オカン玲子(65) 世間にカンカン!」コラムでもお馴染みの実母である鈴木オカン玲子(65)。

家族の力を借りたのです。

猫の手でも借りたいならぬ、実母の手を借りるであります。

このリレー連載も、反響もビュー数共に初回から僕に圧倒的な差を付けている、あの実母さんです…。

今回、実母が用意したケータリングは『そうめん』。

そうめんと言えば、良い意味で簡単なイメージがあると思います。

ところが、実母のそうめんは、ややこしい。

まずは、おつゆからして、ややこしい。

約2日かけて、豚で出汁(だし)をとっていく、脂を濾していく。

透き通るまで、この作業を行なうのです。

そして、具財が多い。

↑を参照にして頂けばわかるが、葱、錦糸卵、海老、梅肉、ハム、キュウリ、生姜と具だくさん。

具材に関しては、岡山のバラ寿司もそうですが、関西などの西地域は多い模様。

今回何故か無かったのですが、椎茸も結構、必要であったりします。

実際、今回もSCOOBIE(関東出身関東在住)のメンバーは「えっ、梅肉なんて入れるの?!」などと驚かれていた。

でも、おつゆに関しては小さい頃から当たり前だったのが、どうやら、これは実母のオリジナル料理みたいなもんだと気付き始める思春期。

このおつゆだと幾らでも食べられるのです。

実際に今回用意されたそうめんは、30束………。

終演時には、ちゃんと綺麗に無くなっていました。

最近ふと思ったのだが、このおつゆに凝る感じ…言うなれば、つけ麺みたいなもんなのかなと…勝手に早くやっていたパイオニアみたいな…それも、そうめんで。

↑の実母が生協さんで買ってきたカップがあまりにもダサ過ぎて、馬鹿なカフェ飯みたいな風合いが出ていますが、こんな感じで皆様召し上がっていました。

とにかく、おつゆが澄んでいる。

そんな実母、例年の如く、前説とエンディングオチの担当。

得意のフランス語で前説をしていました。

↓の僕の衣装には、目を瞑って下さい。

あっ、普通のおかずコーナーとして、きんぴらごぼうやさつまいもの煮たんもありましたね、後、タラモサラタも…って小料理屋じゃないんだから。

ちなみに打ち上げでも、実母は「アラサンテ!」(フランス語で乾杯の意)と何度も乾杯の音頭を取って、皆様から喜ばれていました。

空前の実母フィーバー……、さてさて完全なる真裏の真裏の真裏から覗いた今年の鈴木魂。

改めまして、心から皆様の魂に感謝いたします。

本当にありがとうございました。

鈴木淳史

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