文 : 鈴木玲子
Wed.3.Oct.2012
今から私の「通勤電車イライラ事情」をお話します。ただし、途中で96粒くらいの涙がこぼれそうになりますので、御懸念の方はラストのコーンスープのくだりまで飛ばしてお進み下さい。
―朝ラッシュの段―
満員電車の中、多くの冷たい視線をものともせず、化粧をする強者がいる。特にマスカラをつけている時のあの形相、白目を剥くは…口は半開きだは…苦になります。
「誰にも見しょとて紅鉄漿(べにかね)つけて」
結果は美しいお嬢さんの出来上がり。でも朝から、このプロセスは見たくないんです。
―夕方ラッシュの段―
ようやく仕事が終わった。このラッシュさえやり過ごせば、ハッピーアワーが待っている。そこへ、なんと買い物袋満載のベビーカーを押した育メンが愛妻、愛児と共に乗り込もうとしてくる。ベビーカーのスペース等、ありはしない。せめて、ベビーカーは畳もうね。マンションの玄関では、ちゃんと畳んでいるでしょう?
―仕事休みの昼下がりの段―
電車は空いてて、座れるのが喜ばしい私。そんな中に御子息達を引き連れたママ乗車。何か嫌な予感。ママ腰掛けるなり、一心不乱に携帯に見入る。静かな車内、御子息達が騒ごうと走り廻ろうと意にも介さぬ様子。「危ないよ、座ろうね」…思い余った私は声を掛ける。携帯から目を上げたママ、ジロリと私を睨み、「アカンよ! おばちゃん怒ったはる!」…いやいや、そうじゃなくて…。子供は嫌いだ! いや、そうではない。こういう親が嫌いなんだよ。
これらが私の「電車イライラ事情」でした。これからは、もう電車はやめてバスにする。魔法のバスに乗っかってやるぞ!
―口直しの段―
ここらで鬱陶しい話はFIN。そんな時、気分一新に作ったコーンスープです。
【こんな感じでサルでも作れるコーンスープ】
コーンの缶詰とミルクをまずは、ミキサーに。塩、コショウ、パラパラ。そこにマギーブイヨンをポチャン。後は、ミキサーにおまかせ。この夏、思い切って買い替えた新品のミキサーは優れもの。1~2分も回せば、OK。そして、小鍋に移して温めれば、はい出来上がり。イライラもミキサーにかけてしまえば、オールライト! ささくれだった心を、コーンスープがじんわり慰めて呉れます。
―おまけの段―
横着レシピ2人前
●コーン缶詰 小190g入り
●ミルク グラス1杯
●マギーブイヨン 1個
●塩コショウ お気に召すまま
生クリームを奮発すれば、もっと美味。