文 : 鈴木玲子
Fri.26.Apr.2013
我が家の春の味覚を紹介します。この季節、関西では桜鯛と呼ばれる明石鯛が人気です。そして、京都の筍は有名ですし、ほんの短い間しか味わえない空豆、我が家では外せません。
先日の夕ご飯献立です。
鯛茶
わけぎのぬた
筍、ワカメ
空豆塩茹で
アサリのおみおつけ
この鯛茶は何十年も昔、大阪のホテルの板前さんに教えてもらったものです。すりおろした胡麻に卵の黄身、めんつゆ、砂糖をすり鉢の中で混ぜ合わせて、とろりとしたタレを作ります。そのタレにフグ刺し程の極薄切りにした鯛を入れ、ネギ、大葉、三葉のみじん切りを散らします。
食卓に出す時は、蓋付の器に少なめにご飯を盛り、タレに絡めた鯛をたっぷり乗せ、蓋をして少し蒸らす感じがいいです。このままでも良し、又、お吸い物程度の出し汁をかけても良し、そこはお好みです。手間がかからないのにご馳走に見えるらしく、結構評判がいいんです。胡麻に卵黄、脂の乗った鯛とこってり感があるので、ぬたの酸味、さっぱり感が合うようです。筍はあまり色がつかぬよう、あっさりと炊き上げます。おつゆは本来、鯛茶にはおすましと思うのですが、我が家は愚息の好みでおみおつけです。春の我が家の夕食でした。
いい加減レシピ
煎り胡麻50~60g
卵黄1個
めんつゆ30cc
砂糖5g