文 : 鈴木淳史
Thu.22.Nov.2012
残された時間は、後60分…。
説明しよう、この型破リヰナ連載コラムは毎週水曜更新だ。
前回、僕は40度の高熱を出して、更新日を1日遅らせてもらった。
今回も1日遅れている、が、40度の高熱は出ていない。
年末年始売りの雑誌のインタビューや入稿で…、言い訳無用、昨日書けなかった、ただ、それだけ。
そして、今パソコンの前に座っているのだが、夕方から夜まで取材なので本日更新するのであれば、残された時間は、後60分…というわけだ。
やはり、1日以上は遅らせるわけにいかない。
さて、僕とリレー交代で連載をさせてもらっている実母の鈴木オカン玲子(65歳)は毎回更新を終わる度に、次が2週間後にも関わらず、すぐネタ探しを始めて、下書きまで行いだす。
カレンダーを切り刻んだものの裏紙に下書きをして、清書も同じくカレンダーを切り刻んだものの裏紙にである。
そして、それを僕がパソコンで打ち込んでいく。
オカンは、そんな予定をしっかり立てているのに、愚息は1日遅れ、それも1時間でテーマも特に決め定めず、徒然なるままに下書き清書関係なく一発入稿である。
聞けば、小学校時代の作文から、こんな感じだったという。
いきなり書き出して、一瞬で終わり、「はい、できた~!!」と叫ぶ愚息に、オカンは驚愕していたという…、「ハチャメチャ過ぎる…」と…。
で、意外と、そんなものが先生に「おもしろい! よくできました!」なんて言われるものだから、オカンは首を傾げるばかり。
今回に限らず、この連載は毎回パソコンの前に座ってからが勝負。
一応、2週間で次はあれを書こうとか一応頭に浮かべるわけだが、いざパソコンの前に座った時に自分の中で旬を過ぎていたら、脳内でお蔵入りになる。
テンションが下がっている状態で書くと、嘘とまでは言わないが、書きまとめた感じでおもしろくない。
前回も自分の中で書こうと思っていたネタがあったが、40度の高熱を出した事で、その状況の方が旬となったので、テーマは40度の高熱となったのだ。
まぁ、この連載がノールールノーテーマだからこそ出来る流れでもある。
ブログで過去に書いたもので、テーマがまとまっていて、メッセージもあって読み応えがある文章が何種かある。
いずれ、それを加筆修正で再度世の中に出すのはおもしろいなとも、連載開始時から想ってはいるのだが、ついつい、その時の自分の状況を、自分の興味を徒然なるままに書く事が主流となってしまう。
その方が、型破リヰナらしいとも想う…何ていうのは後付けです…。
さて昨夜、何気にオカンの年内残された後3回の連載コラム内容のあらすじを聞いたのだが、どれもこれも秀逸なエピソードであった。
その内のひとつは、まさしくキラーチューン的な…、何というか泣きのギターの余韻が凄まじい…といった内容。
まさに65歳の生き様が現れている…、そんな感じで実母のハードルを勝手に上げるというやらしい事をしているが、本当にエエ内容ですので乞う御期待下さい。
この原稿を書きながら、他の打ち合わせをしていたにも関わらず、まだ25分残っている。
逆に決められた時間で書くというのは緊張感が高まって良い…、時間との戦いだ…。
いやいや、既に1日遅らせているのと単純に時間がないだけ、全然かっこいいことではない、「時間との戦いだ…」って何なのだ。
そんな戦いがあるのなら、もう負けているからね、昨日更新できなかった時点で。
次回は、ちゃんと2週間後の水曜に更新いたします。
では、とあるバンドのインタビューと、とあるバンドのライブレポートに行って参ります。
おあとがよろしいようで。