文 : 鈴木淳史

鈴木淳史

鈴木淳史

すずきあつし●36歳のライター。愉快なオカン(鈴木玲子(67))と芦屋で暮らす。「ミドリのアルバムライナーノーツを妄想で書け!」といったレコード会社の無茶ぶりにも、何とか対応できるタイプ。『 鈴木淳史の「ブログでも書いたら」と東京の偉い人に言われたので書いてみますブログ』執筆中。twitterも@suzudama14で登録中。2009年から、ライブイベント「SUZUDAMA~鈴木魂~」(5年目6回のイベント)も開催中。今春より、ABCラジオ毎週火曜夜10時~深夜1時『よなよな~なにわ筋カルチャーBOYZ~』でパーソナリティー兼務構成作家を担当。

Thu.22.Nov.2012

後60分…

残された時間は、後60分…。

説明しよう、この型破リヰナ連載コラムは毎週水曜更新だ。

前回、僕は40度の高熱を出して、更新日を1日遅らせてもらった。

今回も1日遅れている、が、40度の高熱は出ていない。

年末年始売りの雑誌のインタビューや入稿で…、言い訳無用、昨日書けなかった、ただ、それだけ。

そして、今パソコンの前に座っているのだが、夕方から夜まで取材なので本日更新するのであれば、残された時間は、後60分…というわけだ。

やはり、1日以上は遅らせるわけにいかない。

さて、僕とリレー交代で連載をさせてもらっている実母の鈴木オカン玲子(65歳)は毎回更新を終わる度に、次が2週間後にも関わらず、すぐネタ探しを始めて、下書きまで行いだす。

カレンダーを切り刻んだものの裏紙に下書きをして、清書も同じくカレンダーを切り刻んだものの裏紙にである。

そして、それを僕がパソコンで打ち込んでいく。

オカンは、そんな予定をしっかり立てているのに、愚息は1日遅れ、それも1時間でテーマも特に決め定めず、徒然なるままに下書き清書関係なく一発入稿である。

聞けば、小学校時代の作文から、こんな感じだったという。

いきなり書き出して、一瞬で終わり、「はい、できた~!!」と叫ぶ愚息に、オカンは驚愕していたという…、「ハチャメチャ過ぎる…」と…。

で、意外と、そんなものが先生に「おもしろい! よくできました!」なんて言われるものだから、オカンは首を傾げるばかり。

今回に限らず、この連載は毎回パソコンの前に座ってからが勝負。

一応、2週間で次はあれを書こうとか一応頭に浮かべるわけだが、いざパソコンの前に座った時に自分の中で旬を過ぎていたら、脳内でお蔵入りになる。

テンションが下がっている状態で書くと、嘘とまでは言わないが、書きまとめた感じでおもしろくない。

前回も自分の中で書こうと思っていたネタがあったが、40度の高熱を出した事で、その状況の方が旬となったので、テーマは40度の高熱となったのだ。

まぁ、この連載がノールールノーテーマだからこそ出来る流れでもある。

ブログで過去に書いたもので、テーマがまとまっていて、メッセージもあって読み応えがある文章が何種かある。

いずれ、それを加筆修正で再度世の中に出すのはおもしろいなとも、連載開始時から想ってはいるのだが、ついつい、その時の自分の状況を、自分の興味を徒然なるままに書く事が主流となってしまう。

その方が、型破リヰナらしいとも想う…何ていうのは後付けです…。

さて昨夜、何気にオカンの年内残された後3回の連載コラム内容のあらすじを聞いたのだが、どれもこれも秀逸なエピソードであった。

その内のひとつは、まさしくキラーチューン的な…、何というか泣きのギターの余韻が凄まじい…といった内容。

まさに65歳の生き様が現れている…、そんな感じで実母のハードルを勝手に上げるというやらしい事をしているが、本当にエエ内容ですので乞う御期待下さい。

この原稿を書きながら、他の打ち合わせをしていたにも関わらず、まだ25分残っている。

逆に決められた時間で書くというのは緊張感が高まって良い…、時間との戦いだ…。

いやいや、既に1日遅らせているのと単純に時間がないだけ、全然かっこいいことではない、「時間との戦いだ…」って何なのだ。

そんな戦いがあるのなら、もう負けているからね、昨日更新できなかった時点で。

次回は、ちゃんと2週間後の水曜に更新いたします。

では、とあるバンドのインタビューと、とあるバンドのライブレポートに行って参ります。

おあとがよろしいようで。

ARCHIVES

  1. ▷ Mon.22.Sep.2014 「僕とテレキャノとロフト。」
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  4. ▷ Wed.8.Jan.2014 「モテキ2014」
  5. ▷ Thu.12.Dec.2013 「冬の終わり~その時、ボクのハートは盗まれた~」
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  8. ▷ Wed.16.Oct.2013 「Suzudama Times完成」
  9. ▷ Tue.15.Oct.2013 「一生忘れられない歌」
  10. ▷ Thu.15.Aug.2013 「サマージャム’13」
  11. ▷ Fri.9.Aug.2013 「デラシネ」
  12. ▷ Sun.4.Aug.2013 「8月8日は、『パプアニューグリラ祭』です♪」
  13. ▷ Mon.22.Jul.2013 「ほんまもんのレストラン」
  14. ▷ Thu.18.Jul.2013 「夏にして彼を想う」
  15. ▷ Wed.3.Jul.2013 「めひかりくるり」
  16. ▷ Fri.28.Jun.2013 「ギラギラ輝いていたヒマワリ…」
  17. ▷ Fri.21.Jun.2013 「オカンとピエールさんとマヤカン」
  18. ▷ Thu.13.Jun.2013 「50歳で出逢ったロックンロール」
  19. ▷ Thu.30.May.2013 「5月に捧ぐ」
  20. ▷ Wed.29.May.2013 「KING BROTHERSは不死鳥」
  21. ▷ Thu.16.May.2013 「雑誌広告のウワサの真相」
  22. ▷ Mon.13.May.2013 「日本語”プチ”研修中」
  23. ▷ Wed.1.May.2013 「レッドスニーカーズ×5月6日×シャングリラ」
  24. ▷ Fri.26.Apr.2013 「春の我が家の夕食」
  25. ▷ Fri.19.Apr.2013 「ほめてよ」
  26. ▷ Fri.12.Apr.2013 「離島に暮らす我が姪っ子」
  27. ▷ Sat.6.Apr.2013 「bloodthirsty buchers×KING BROTHERS」
  28. ▷ Fri.29.Mar.2013 「寅!寅!寅!」
  29. ▷ Thu.21.Mar.2013 「とりまきぐるぴ」
  30. ▷ Wed.20.Mar.2013 「太陽の塔」
  31. ▷ Fri.8.Mar.2013 「33」
  32. ▷ Wed.27.Feb.2013 「裏万博閑話」
  33. ▷ Mon.25.Feb.2013 「現場後記」
  34. ▷ Sat.16.Feb.2013 「タラモサラータ」
  35. ▷ Wed.13.Feb.2013 「ままぼく」
  36. ▷ Tue.5.Feb.2013 「ドナルド・キーン」
  37. ▷ Thu.24.Jan.2013 「いじめといじり」
  38. ▷ Thu.17.Jan.2013 「1月17日」
  39. ▷ Thu.10.Jan.2013 「古都からの若き刺客たち~2013年~」
  40. ▷ Thu.27.Dec.2012 「2012 BEST LIVE BAND」
  41. ▷ Thu.20.Dec.2012 「心のベスト10第一位は、こんな曲だった~2012年~」
  42. ▷ Wed.12.Dec.2012 「国境とパスポートと私」
  43. ▷ Wed.5.Dec.2012 「What’s Up, Woody Allen?」
  44. ▷ Wed.28.Nov.2012 「パリへの道中」
  45. ▷ Wed.14.Nov.2012 「ハテナをミキサーにかけて」
  46. ▷ Fri.9.Nov.2012 「耳鼻咽喉科」
  47. ▷ Wed.31.Oct.2012 「”マヤカン”は遠くにありて思うもの」
  48. ▷ Wed.24.Oct.2012 「ライナー&ノーツ」
  49. ▷ Wed.17.Oct.2012 「2作目は機関銃を持って…」
  50. ▷ Wed.10.Oct.2012 「ラーメン!つけ麺!実母そうめん!」
  51. ▷ Wed.3.Oct.2012 「イライラをミキサーにかけて」
  52. ▷ Wed.26.Sep.2012 「そうだ!10月5日金曜日は、梅田クアトロの『SUZUDAMA’12~鈴木魂~ 新座長襲名公演』へ行こう!!」
  53. ▷ Wed.19.Sep.2012 「ランゲージとカルチャー」
  54. ▷ Sat.15.Sep.2012 「モテてんじゃねぇよ!モノ珍しがられてんだよ!」