文 : 鈴木淳史
Mon.25.Feb.2013
今年の現場後記を幾つか選んで記す番外編を。
○月×日
年明け二日目から、新神戸オリエンタル劇場で本番終わりの桂春蝶氏取材。正月に落語は、中々縁起が良い。普通のインタビューではなく、落語初心者一般GIRLふたりがインタビュアーという変則スタイル。「本名ですか?!」などという我々では有り得ない質問に、場が和む。
○月×日
これ又、一般GIRLが若手芸人に恋愛相談をする連載。ウーマンラッシュアワーのおふたりと新年挨拶。ぎっくり腰を心配してもらう。いまどきGIRLの恋愛事情に、いつも爆笑苦笑。
○月×日
吉井和哉氏取材。約1年ぶりの3度目インタビューだが、愛著「失われた愛を求めて―吉井和哉自伝」を3度目の持参。「また、持ってきたのか!?」と温かく弄って頂く。THE YELLOW MONKEY時代など、貴重な話盛りだくさん。
○月×日
NMB48連載取材。対象の3人と話していると、他のメンバー2人が番組企画用なのかカメラを持って、こちらにレポートにやって来る。無茶ぶり対決を5人がし合うが、こういう時に何事にも動じない勝負強いメンバーが誰かがよくわかる。とにかく能天気に笑えた時間。
○月×日
朝6時50分の新幹線で東京向かい、スカイプでUAさんとPIKA☆ちゃん(元あふりらんぽ)の対談を。大震災以降、沖縄と大阪それぞれで活動するふたり。UAさんから商業的な活動について聞けたのも、貴重だった。
とんぼ帰りで夜9.00から大阪で、OKAMOTO’Sのショウ君とハマ君の取材。年末にも逢っていた為、話も弾み楽しく安らぐひとときに。
○月×日
ザ・クロマニヨンズのヒロト氏&マーシー氏を、約6年半ぶり2度目の取材。西宮と尼崎のちょいとした名産品(!?)お土産に喜んで頂きながら、深イイ感じのロックンロール談義を。素晴らしすぎる時間を過ごす。
○月×日
ドーベルマンを地下鉄のホームやカラオケボックスで愉快に撮影した後、インタビュー。日常に根付く土着的な歌を鳴らす彼ら。先日の磔磔ライブで、ビール瓶を握り締めながら踊った事を思い出す。
○月×日
現代美術作家のヤノベケンジ氏取材。瀬戸内国際芸術祭にも出品されるビートたけし氏と共に作った作品について話を伺う。丁寧に話し、豪快に笑う愛嬌の良さに、一気に引き込まれる。インタビュー場所の京都造形美術大学も素敵な場所だった。
○月×日
渋谷WWWで、bloodthirsty butchersと少年ナイフの対バン観戦。張り詰めた緊張感から鳴らされるbutchersの最初の一音だけで、涙が溢れる。いつもの緩やかさを持ちながらも、程よい緊張感でのナイフも堪らなく新鮮。2組フルセットでbutchers「ファウスト」セッション…、緊張感と幸福感の凄み…、泣いてるのか笑ってるのか…。遠征して良かったと、心底想う。
○月×日
KING BROTHERS今年一発目のライブを、心斎橋コンパスで観戦。想ったのは…、ケイゾウ君&マーヤ君はバディものなんだなって事。昔でいう萩原健一&水谷豊の『傷だらけの天使』、今でいう瑛太&松田龍平の『まほろば』みたいな。だから、このふたりじゃないと完璧なロックンロールにならない…、そんな嬉しい発見があった夜。
てな訳で、ざっくり今年の10日間を振り返る。ライター・インタビュアーは謎の商売ですが、一応働いている事が少し伝わったのでは…。
おあとがよろしいようで。