文 : フジファブリック・金澤ダイスケ
LIFE
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Fri.1.Mar.2013
今回はシンセサイザーです。
写真で言うと上段の物。
レコーディングにライブに必ず使っているシンセサイザーです。
このシンセの特徴はまず単音しか出ない事(笑)。
ピアノ経験者からすると、何でこんなつまみがたくさん付いているのに単音?と思われる事が簡単に予想できます。
シンセサイザーはひとつの電圧(音)を加工して音を作る機械だったので元々単音だったんですね。
日曜の夜とかってテレビが早く終わるですか。その時カラーバーが出たりとかピーっていう音がなるじゃないですか。
あれをたくさんのつまみを使って加工していくわけです。
そしてこのご時世いい加減和音が出るシンセあるんだから、それで良いじゃん!と思ってる人もいるかと思います。
シンセってすごく基盤の音がするんですよ。
基盤次第で音はだいぶ変わると思います。
MINIMOOG VOYAGERは非常に太い音がします。
ほとんどがデジタルの世の中、基盤はアナログのデジタル制御(なんじゃそりゃ。)なのでつまり太い上に作った音を保存ができるのです。
iPodからレコードの音が聴こえるみたいな感覚なんですかね。いや違うか。
常に憧れのブランドであり、僕にとってなくてはならない楽器です。
MINIMOOG VOYAGER、「ミニモーグボイジャー」と読みます。
「あれ?ムーグじゃないの?」と言われます。
正式には「モーグ」なんですが、日本に輸入した時に代理店の人が「ムーグ」と言ってしまっていたのが発端らしいです。
おそらくこの楽器を知っている人の95パーセントが「ミニムーグ」と言い、残りの5パーセントが「ミニモーグ」と言っています。
まあ確かに英語の発音上は「ム」と「モ」の中間、35パーセント「ム」で65パーセント「モ」あたりなので、しいて言えば「モ」なんですかね。
アイスクリンとアイスクリームの違いみたいなものです。
そんな事はさておきテンションの上がる楽器です。
さて、そんなMINIMOOG VOYAGERを使いまくったフジファブリックのニューアルバム「VOYAGER」は3月6日発売です。
基盤もジャケットに使われています。
よろしくお願いします。