文 : 恋の赤ペン先生・阿部卓哉
Sat.1.Jun.2013
人に対して思いやりを持ちましょうってどこかで必ず教わるはずなんですけどね。
彼女とでも女子とでも駅の改札でお別れするとき、こっち、男子が電車に乗る側です。
じゃーね…
なんて別れ惜しく手を振ります、ほんとはキスやハグの一発でもかましたいのですが、ここは日本、お互いがあげた手と手をちょんと触れ合うくらいにしておきましょう。別れ惜しい気持ちを胸に、改札を通り抜けます。2歩3歩と足を運ぶ度に2人の距離は離れます。半分くらい歩いたとき、もう一度顔を見たいと振り返ります…いない、人混みをかきわけてもいない…てか、
いろよ!
なんでいないの?彼女の姿はどこにも見当たらない。へ?普通こっちの姿がなくなるまで見届けない?確実に周りの人に、「ぷっ、いねーでやんの」って思われたっしょ。あ、でもいたとしよう。一回振り返ったらその時、その娘は出来た子でちゃんと見送ってくれたとしよう。そこで、また、お互い手を振り、こちらはホームにあがる階段やらエスカレーターに向かう、そこでもう一度最後の挨拶とばかりに改札の方を見る…
いろよ!
2回はあるでしょ!どう考えても。なんで1回で終わっちゃうんだよ。確実に周りの人に、「ぷっ、いねーでやんの」って思われたっしょ。
じゃあ、逆の場合。男が見送る場合…てか、
振り返れよ!
改札からホームまで一直線一度も振り返らずに行っちゃったよ、確実に周りの人に「ぷっ、振り返られないでやんの」って思われたっしょ。どういう神経の持ち主だよ!
女子の皆さんお願いします、振り返れば奴がいないの勘弁してください。
イラスト:麒麟・川島明
■麒麟壱時間半劇場~ネタとトークする~
7/5(金)
開場18:30/開演19:00
@新宿文化センター小ホール
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受付期間:6/1(土)11:00~6/3(月)11:00
★一般発売日:6/5(水)10:00