徒然ウィード
藪下

薮下晃正

1965年 福島県出身。
ソニー・ミュージックアソシエイテッドレコーズ A&Rルーム3チーフプロデューサーらしい。

TSUREZURE WEEDVOL.08

先日のモテキナイツ、最高だったね!
フラカンのUstream、メチャメチャ良かったね!
って今更ですがあけましておめでとうございます(笑)。本年も宜しくお願いします!
昨年の年末は何だかドタバタと1日まで仕事してて明けて妻の実家へ。
そして4日からは毎年恒例の家族旅行で、今年はフィリピンのセブ島に行ってきました。
帰国後も未だ全然南国ムード抜けずこのザマですよ(苦笑)

しかし2013年一発目の徒然WEED、何を書こうかな?
そう言えば最近ウチの息子がまた怪獣モード再燃でどっか出かけるときに必ず幾つか怪獣のソフビをもって出かけたがる。
先日も一緒にランチをした時に、息子が僕のカバンにガメラを入れたのをうっかり忘れてそのまま渋谷のWWWのフラカンのプレミアム・ライヴへ。
手帳を出そうとカバンの中をゴソゴソ捜してたらガメラが出てきてビックリした(笑)。そしてフラカンのリハが終了し、本番まで手持無沙汰でパルコブックセンター渋谷店をブラブラしてたらロゴス・プレスポップギャラリーにて僕の大好きなシカゴ音響派バンド:トータスのドラムのジョン・ハーンドンの個展をやっていた(http://www.presspop.com/jp/john_herndon/)。壁にディスプレイされた原画を何気なく見ていると何と奇妙な符合と言うべきか?そこにジョン・ハーンドンの手によるガメラの絵を発見(笑)!しかも原画だ。トータスだから亀、まああり得るよね(笑)。お値段もまあ額縁込みでそんなに高くもない。ジョン・ハーンドンの絵ってトータスの代表作「TNT」のジャケにもなってるんだけどシンプルなコミック・タッチで無茶苦茶かわいい!この絵を買って帰り、家の居間に掛けた時の息子の反応を想像しつつ悩みながらその場を去りライヴに戻ったものの未だに気になりまくりです(笑)。ちなみに現在、ウチの居間には、昔誕生日にこだま(和文)さんからもらった版画、細野晴臣『トロピカルダンディー』とか矢野顕子『JAPANESE GIRL』で知られるイラストレーター八木(康夫)さんが木の板に書いたデ・ラ・ソウル風ネルソン・マンデラ像、アーバンの臼井さんに譲ってもらった谷岡ヤスジのシルクスクリーン、数年前タカイシイギャラリーで購入した森山大道のでっかいシルクスクリーンが所狭しと掛っているんだけど、さてジョン・ハーンドンのガメラ、もし購入したところで一体どこに掛けよう?それが一番問題だったりして、ウチ狭いから(爆笑)。 2月17日までやってるみたいだからもうちょっとトータスでも聞きながら悩んでみます(笑)。

トータス「TNT」

年明け早々、話題の松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ3D』を仕事の合間に新宿バルト9にて遂に見た!実は以前、こだま(和文)さんやリトルテンポを手掛けていた頃にディジュリドゥ奏者GOMAちゃんにもクラブやライヴハウス、フェスなんかで頻繁に会ってる時期があったのだ。その後GOMAちゃんが交通事故で記憶障害になったらしいという話も人づてに耳にしていてとても心配していた。そこでこの松江監督による『フラッシュバックメモリーズ』がスペースシャワーTVで放映されると聞いて、以前ゆらゆら帝国でもお世話になったプロデューサーの高根くんから約60分の2Dヴァージョンはもらって既に見ていた。しかし3Dによるこの映画ヴァージョンが相当ヤバいと高根さんからも聞いていたさらに大根(仁)さんをして「3Dで見ないと意味がない!あれは松江くんの最高傑作!」とまで言わしめていたのになかなか試写に行けず今まで見逃していたのだ。しかし遂に昨夜『フラッシュバックメモリーズ3D』を劇場で体験することが出来た!確かに凄い体験だった!聞きしに勝る衝撃!一言で言えば異次元空間を舞台にした叙事詩って感じ?2Dの過去の映像に交錯する3D映像の麻薬的破壊力、それはまるで脳内にフラッシュバックする記憶のレイヤーを映像化したような鮮烈なイメージ。「何故ドキュメンタリーを3Dで?」ってこのヴァージョンを見るまでは思っていたが、この映画、3Dによってまさに目から鱗、前代未聞の素晴らしい効果を得ているのだ。パーカッションの絶え間ないグルーヴの渦に乗って、目の前に圧倒的な存在感のディジュリドゥが物凄いインパクをもったモノリスのように突出してくる衝撃と言ったら!これ、絶対映画館で見ることをお薦めします!
そしてスクリーンで見た『フラッシュバックメモリーズ3D』の大画面の中にリトルテンポのメンバーでもあるGOMA & The Jungle Rhythm Sectionのメンバー田鹿健太くんや、エンジニアのウッチーこと内田直之、スティールパン奏者のTICO、そしてThe Kこと堀口くんを始めとするレゲエ、ダブシーンの懐かしい面々を見付けることが出来た。あの頃よく顔を合わせていた友人たちの笑顔を何気なく眺めているうちに何故か涙が頬を伝っていた。その時、気が付いた。そうか!これはGOMAちゃん自身の再生の物語であり、そして3月11日、あの日からの僕らの再生の物語でもあるのだと言うことを。極めつけは当時、マネージャーも兼ねてツアーに同行していたのをよく覚えてるGOMAちゃんの奥さん、そしてかわいい娘さんによる家族の交流の記録。未来を目指してただひたすら前に進もうとするGOMAちゃんのひたむきな姿に涙が止まらなかった。

※『フラッシュバックメモリーズ3D』TRAILER

最近買ったCD、『初音階段』!これもうタイトルだけで100万点でしょ(笑)!世界に誇る我らが非常階段の最新作は何と初音ミクとのコラボ!凄ぇー!これまでに僕が知る限りでもハードコアのSOBとの『SOB階段』、原爆オナニーズとの『原爆階段』、スターリンとの『スター階段』、さらにはスターリンと原爆オナニーズとの『原爆スター階段』、ここまで書いていて目眩がしてくるような強力なコラボの歴史ですねー(笑)。そして最近ではこの連載でも紹介したフリージャズの坂田明との『JAZZ階段』、そしてTX五箇さん情報で知ったライヴのみの共演ではあるもののアイドルグループBiSとの共演『BiS階段』も相当な衝撃度でしたが、ここにきて遂にヴァーチャルアイドル、初音ミクとの共演!本当にノイズって日本が世界に誇る素晴らしい文化だと思う。何かノイズ系のこのプロレスに近い感覚がアイドル文化との親和性も高く、相性も抜群な気がします!ちなみに新宿のユニオンで『初音階段』のTシャツ付き買おうと思ったらLサイズしか残ってなくて断念(泣)。

※『初音階段』非常階段 starring 初音ミクMV

最近見たライヴ。1月16日にユースレコードの庄司くん、TANGTANGデザインの丹野くんに誘ってもらってエレキコミックとラーメンズ片桐仁さんによるユニット・エレ片のコントライブ「コントの人7」を東京:草月ホールに見に行く!やついくんにはフェスとか音楽の現場ではよく会うんだけどやついくんの舞台も、そしてコントライヴ自体も生で拝見するのは実は初めて!いやーこれも衝撃的に面白かった! 何か辛辣でバカで下ネタも満載なんだけどどこか甘酸っぱいような、可愛いような(笑)。いやー三人とも本当にいい顔してます(笑)
特にやついくん!顔、ヘン過ぎです(笑)。ちなみに帰り道、会場で会ったGOING UNDER GROUNDの松本素生くんが「やついくんがあの短い髪のカツラ被っただけで笑っちゃうんだよね(笑)」って言ってたけど同感です!そしてエレ片の女装ネタ相当ヤバいです(笑)!

エレ片のコントライブ「コントの人7」

しかしこうやって書いてみると年明け早々、意外と色々忙しくしてたんですね、実際は(笑)

つづく

Mon.28.Jan.2013